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五十音(あいうえお)の変遷

縄文時代の日本にはあいうえおといった言葉がありませんでした。身振り手振りで生活に必要なことは通じていました。

弥生時代になり渡来人が稲作とともに言葉を文字(漢字)として伝えます。時代は移り平安時代になると漢字だけではなくより平易に表記しようとする仮名文字(ひらがな)が出てきます。

紀貫之の「土佐日記」の冒頭で「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり」とありますが、漢字が男文字、平仮名が女文字とされ女流文学が生まれるきっかけとなります。

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<最古の五十音図>

最古の五十音図はその平安時代中期のものとされています。


漢訳仏典を読むための注釈書として「孔雀経音義」「金光明最勝王経音義」が作られ、それを更に日本語で読む(お経を唱える)ために発音のハウツーを天台宗の僧侶明覚が著書『反音作法』に記しました。

そこに書いてあるのが最古の五十音表です。配列は母音はあいうえおの順でしたが、子音はアカヤサタナラハマワという順序に並んでいるものもあれば違うものもあり、配列順がまだ確立されていませんでした。

この発音の表を「五十音」「五十音図」と呼ぶのは江戸時代になってからのことで、それまでは「五音(ごいん)」「音図」「仮名反(かながえし)」などと呼ばれていました。

 

<江戸時代の五十音図>


江戸時代の漢学者太田全斎は『漢呉音図』(文化12年、1815年)の中で漢語に忠実にと五十音すべてのマス目を漢字で表記しました。

一方、国学者の富樫広蔭は『辞玉襷』(文政12年、1829年)ですべてのマス目をひらがなで書き分けました。

また洋学者の大槻玄幹は『西音発微』(文政9年、1826年) で五十音の全ては発音が異なり、日本語の「古音」であるとしました。

つまり、「い」と「ゐ」「お」と「を」、「え」と「ゑ」など別のマス目に入っているものはそれぞれが違う発音だという立場でした。

 

<明治時代の五十音図>

明治時代になり、藩が廃止になると日本中の人が自由に国内を往来できるようになりました。


書き言葉としての五十音は日本国中に広まってはいましたが、地域によって平仮名で書かれたもの、カタカナで書かれたもののほかに、ヤ行イ段、エ段、ワ行ウ段にはバリエーションがいろいろあったようです。

話し言葉に至っては方言で話すことがどの地方も普通だったので、とにかく話が通じません。

教育のための教科書や教員の読本でも統一されていませんでした。それでは困ると政府により明治33年 (1900年) に変体仮名の廃止とされた時には、や行とワ行は「やいゆえよ」「わゐうゑを」と表記していました。

そして日本国中で話が通じるように子供たちを教育しようと頑張ったのが、日本人初の言語学者となった上田万年でした。

彼は標準語を制定し、明治37年(1904年)に出された国定教科書の作成に奔走します。万年は子どもたちの心に届く言葉を教えることに重点を置き、さし絵や唱歌などで言葉の普及に努めました。

 

<大正時代の五十音>

大正時代の1922年、雑誌『大観』1月号に北原白秋によって詩歌「五十音」が発表され、のちに作曲家下総皖一が曲をつけ、学習歌(童謡)のちの文部省唱歌「五十音の唄」となります。

五十音がひらがなの学習歌として普及したのです。それはいま「あいうえおの歌」として知られています。

歌曲というよりは朗読教材として、俳優やアナウンサーの発声、滑舌訓練や言語障害の児童生徒の訓練にも用いられています。

あめんぼあかいなあいうえお (水馬赤いなあいうえお)
うきもにこえびもおよいでる (浮藻に小蝦も泳いでる)
かきのきくりのきかきくけこ (柿の木栗の木かきくけこ)

と続くもので、皆さんも一度は耳にしておられることと思います。

 

<現代の五十音>


現代の五十音はあいうえお表として小学1年生の教室には必ず貼ってあります。

そしていま「あいうえおの歌」と言えば人気グループGReeeeNの「あいうえおんがく♬」を思い出される方の方が多いのではないでしょうか。

2013年6月19日にNAYUTAWAVE RECORDSから発売された、GReeeeNの5枚目のオリジナルアルバム『いいね!(´・ω・`)☆』の中の収録曲です。2013年1月から9月までテレビ東京(関東ローカル)で放送されたショートアニメ『LINE OFFLINE サラリーマン』でオープニングテーマになりました。

LINEアプリ内のスタンプに使われているオリジナルキャラクターを主人公とした会社内でのシュールな世界を描くものです。

同キャラクターを用いた30分アニメ『LINE TOWN』でもオープニングテーマとして起用されています。
また、釣りに特化した番組の専門チャンネル、

釣りビジョン『大漁!関東沖釣り爆釣会・5代目リーダー小野瀬みらい』でもオープニングテーマとなっています。

そのご縁か2014年11月にはINE GAME初のリズムゲーム「LINE ステージ」がスタートし、GReeeeNの「あいうえおんがく♬」の配信が開始しました。

ダンサブルなノリの良い曲調と彼ら独特の深い歌詞に、子供から大人まで愛されています。

五十音(あいうえお)の変遷について書いてきましたが、GReeeeNの「あいうえおんがく♬」の歌詞のように大切な気持ちが言葉で伝えられるのも先人たちの尽力があったのだと改めて感じます。





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